(イ)新造細胞ってなに?


小説版より、東博士の言葉を引用

「新造細胞というのは、あらゆる状況において、拒否反応なく臓器移植が可能な細胞である
と同時に、通常の人間よりもずっと柔軟性のある、いわば「進化する細胞」であるというと
ころに特徴がある」

人間の体に 「少量存在しているだけでは大したことはない」 が新造細胞のみで、
作られた新造人間は環境に適応し、優れた生命になるべく、体自体が進化をl繰り返していく


(ロ)オリジナル・ヒューマンってなに?

新造細胞の要素を秘めたオリジナルの原型を秘めた人間のこと。

生物・遺伝的には、全ての人間の先祖ともいえる存在。

現在のところ、第7管区の少数民族だけにみられる。

「亜細亜連邦」の保健省が東博士の発表を取り上げなかったのは、

「優秀なる我が亜細亜民族の始祖・優性な因子が、下等な被支配地域の少数民族にあるわけ
がない」という選民思想が背景にあるように思います。



(ハ)キャシャーンを包んでいたプロテクトスーツって何?

元は大戦中に開発された防護・装甲服の試作品。普通の人間が着用しても、それなりの能力は発揮するかもしれないが、その重さ、暑熱(汗の処理)、衝撃への耐久性はやはり新造細胞を採りこんだ鉄也あってのもの。

なお、鉄也はオリジナルヒューマンではない、普通の人間が新造細胞を取り込んだことで急速に強化され、体の基礎構造から新造されたわけではない。

そのため、、皮膚が強化された筋肉に耐えることが出来ない為に、この皮膚を保護し、筋肉の働きをセーブする拘束服の用途が付加されている。
(上月博士談)


なお強化筋肉はいわゆる量的に筋肉組織が肥大するようなものではなく、効率や組織変性で高出力を得ているにすぎない。

だからマッチョな体型になることはないみたい。



(ニ)大亜細亜連邦ってどこにあるの、あの上條将軍&息子がいたのは首都なの?

私たちの地球とは別の流れにある地球で、日本が戦争に勝った状態の為、その全土はかなり広そう。
街のスローガンとかが、日本語・ロシア語・漢語の順に公用語が併記されているとこからみて、首都は
別にありそう(日本本土が首都?との説あり)

ただ、将軍たちアジア大陸での支配権を握っているので、おそらく満州から西アジアの間のどこかに
築いた都市が大陸の主要都市として機能しているのは確か。

なお、ブライ達の城は現在のモスクワ付近、第7管区は地図をみると西南ロシアか西アジアのように
思われる。


(ホ)内藤(ミッチー)や東博士にあった手首の文様(入れ墨)は何??

大亜細亜連邦共和国は「全体主義」・「選民主義」・「独裁制」が長い戦争の間にずっと続いてきた
世界の国家です。
政府に反逆するもの、征服されても亜細亜連邦に抵抗する民族は儒教的な壱罰百戒の原則により
子から孫へと下層民の証を植え付け、階級社会を通じて無理矢理複数の民族、そして亜細臣民を強固に歪んだ愛国心でまとめている連邦国家のようです。

ですから、おそらく内藤や東博士の先祖の誰かが政府に反抗したか、亜細亜政府に抵抗した民族
である等を理由として下層階級に落とされ、後の子孫まで差別が続いているのでしょう・・・

以下小説版53頁より

「この時代、戦争に反対する反政府主義者は弾圧され、その子供に至るまで厳しい迫害を受けた。

結果階級制度が生まれ、奴隷とでもいうべき下層階級が出現していた。」

「下層階級出身の人間はよほどのことが無い限り,社会の上層に浮上出来ない。 そして浮上するためには、愛も、恋も、およそ人間らしい感情の全てを捨て去らねばとうてい叶わなかったのである。」

「東博士は無意識に自分の手首をなでた。内藤にも、博士の手首にも同じ刻印がある。

もし、妻のミドリと出会わなければ、博士もまた、この世界で人間の情というものを知らずに一生を終えたことだろう。」




(へ)キャシャーンの武器は?超破壊光線って出てた?(男の子向けサービス回答)


キャシャーンの冒頭の戦闘シーンで登場

・ パルサー(アニメ版に該当する名称で言えば)

 腰のパルサー推進器(パルサー銃又はパルサージェットとも呼ばれていた)を外して手に握ると、柄からサーベル状の剣が出てきます。
 1m位の長さで、やや短めの騎兵用サーベル程の長さです。(ビームサーベルではなく実体剣)



 パルサーシャワー(とでも名付けるべきもの。アニメ版の「超破壊光線」に相当?)

  腰のパルサー銃を前に向けて、ツメロボ達に向けて出力を最大にして放出すると、前面のツメロボ達を連続して串刺しにしているような
  描写があります。
  さらに鞘の部分が開くと出力がターボジェットエンジンの「アフターバーナー」よろしく出力が増大してました。

  こちらは実体ではないので、何かの粒子・光線兵器のように思われます。

  普通は推進器として使っていたのに、こんな場面でエネルギーを使いまくって、おまけに、以後ルナとの逃避行で、補給やメンテナンスも
  ままならないまま、最後の巨大ロボットのシーンで、更にアフターバーナー(様なもの)を吹かすものだから出力切れになったのかなって
  思います。

  他の飛行機械を観察するとと、どうみても、ローターや揚力だけで飛んでいるように見えない飛行物体があるので、あの世界って何か反力
  で物体の重力をリフトする揚力装置とかあるのでしょうね?

  いくらなんでもジェットだけで、あんなに自由に飛べるのは、現実の(ロサンゼルスオリンピックにもありましたね)
 「個人携帯ロケット移動装置」見ても無理そうだし、あんまりにもアメコミ臭くなりますので・・・私はそう解釈することにしました。

  ところで、あの時限装置付き巨大ロボ、右手だけにロケット弾(クラスター爆弾??)のランチャーを持ってました。
  左手は制御ケーブルだけだったので、ブライ様は竣工放棄された当時の未完成状態のまま、お城から出したのでしょうね・・・

  以上男の子向けのサービスでした(*^。^*)







<画面に登場する脇役キャラクター救済のコーナー>



池上さん(ミドリの助手)

 ミドリがこう呼んでいた女性は、ミドリ博士の助手。盲目の彼女に替わって、
 彼女の目として身の回りの世話もし、また本来の助手としても献身していたと思われます。

 鉄也の戦死を伝えに来た兵士の運転する車で、ミドリと共に、
 鉄也の通夜に間に合うよう東博士のラボに向かい到着寸前で、
 逃走したブライ達新造人間を追って発砲した兵士らの流れ弾に当たって運転手である下記兵士は死亡。
 池上さんも同様に流れ弾に当たっていたようで、ブライ達がミドリを拉致して、車を降りた先
 で力尽きて死亡。

 (同時に名もなき新造人間も1名死亡)





 鉄也の戦死を伝えに来た兵士

  上記記載で、ほぼ説明出来るけど補足。
  非常に感情のこもった戦死の伝え方・言い方・物腰からして、
  鉄也の戦友だった可能性は高い。
  同じく流れ弾に当たって死亡。




寺島進(坂本、第7管区掃討作戦での東鉄也の前世・曹長時代の上司)

  彼は実は映画中2回登場する。
  2回目はルナが拉致された亜細亜軍のオリジナルヒューマンこと第七管区民の
  輸送列車内で、アクボーンを「娘の仇」と殺そうとして、
  逆に東博士に首を絞め殺されて死亡して退場するとき。

  東博士がなぜ彼の首を絞めたのかは、
  まっとうに考えると「貴重なサンプルであるアクボーン」を失わない為【研究継続の為
  とも思えるけど、
  その前に「ルナを殺そうとしたから」ともれる。

  なぜならその後の内藤とのやりとりで、
  アクボーンとルナを連れて移動中、ミッチー内藤に

   「どこへ行かれるのですか?東博士?」
   「その新造人間を使えば、研究はうんとはかどるじゃないですか?
   この新造人間を研究して新造細胞を!私たちの夢を実現しましょう!」
  
  との呼びかけに、東博士は

  「もう終わりだ」

  と答えます。
  ですから、動機としてはおそらく後者でしょう。