名言集

  納屋悟朗 (冒頭のナレーション) 


   50年に及ぶ長き戦争の果て,
 
  大亜細亜連邦共和国はヨーロッパ連合に勝利し,
 
  ユーラシア大陸のほぼ全域を手中に治めた。

  しかし,民族優位主義を掲げた政府による徹底した差別と弾圧に対し,
 
  大陸各地でテロが勃発、中でも第七管区での戦いは苛烈を極めた。
  
  軍部はこの状況を打破すべく,兵力の大規模な拡大を決定,

  大勢の若者が戦地に向かおうとしていた・・・


 <上條ミキオ(上條中佐)の総帥就任後の初演説テレビ中継より>
* 判読不能部分があることを御了承下さい

 「親愛なる大亜細亜連邦共和国の皆さん,悲しいお知らせがあります。
 数日前,私の父,上條又一郎が,反政府を謳う卑劣なテロリスト集団の攻撃を受け,
 倒れました。
 
 幸い命には別状はありませんでしたが,これまで通りの国家元首としての責務を
 継続することは不可能となり,昨日(さくじつ)閣議の決定を受け,私,上條ミキオが
 父の意志を受け継ぐこととなりました。

 (40秒〜1分程度TV画像周波数合わせの為に音声途切気味・判読不能)

  ・・・破壊された町並みを・・・(判読不能)・・・汚染された国土を・・・(判読不能),
  病に苦しむ人民の姿を(判読不能)・・・皆さん,私たちが再びこの戦いに
  勝利する為にも・・・
  この混乱の元凶となった者達こそを(判読不能・形容詞らしい)弾劾し,
  (判読不能文1文節あり)
  ・・・誰もが成し得なかった,真に開かれた,
  人間による,人間の為の理想国家をここに建設しなければならないのです!」


<2度目のテレビ中継:「亜細亜連邦国歌斉唱」の後>

 上條総帥の2回目の演説

 「親愛なる大亜細亜連邦共和国の皆さん・・・(判読不能)・・・
  我々は今,非常な困難な立場に立たされております」

 「新造人間達との戦いに加え,テロリスト達との戦いも
 激しさを増すばかりです・・・皆さんの御子息,兄弟,家族が犠牲となり,
 御遺族の痛みは計り知れないものがあるかと思います」

 「皆さんも知るように大亜細亜帝國は・・・(以下判読不能文)・・・を頂き
 ・・・(判読不能文)ご存じのように,私の母もまた,このテロの犠牲者です。
 第七管区一帯に潜伏するテロリスト達に人質として捕らえられた後・・・
 嬲(なぶり)ものにされ・・・殺されました。
 私は,奴らとの交渉に応じなかった父を,恨みに持ちました。
 しかし,戦争に犠牲はつきものです」

 「歴史が変革されようというとき,そこには当然痛みが伴う。
  それは,人類が叡智を手に入れた頃に遡り,
  今この瞬間まで受け継がれた人間存在を証明する,
  ただ一つの真実なのです」

 「私はこれを否定しようとは思わない。むしろこの戦いに身を寄せ,
 一軍人として,一人の人間として今まで生きてきました。
  全ては我らの名誉と正義の為に!」

 「人民よ,今こそ目を見開き,考えてもらいたい。
  我々の真の敵がいかなるものであると!
 
 我らが今,立ち向かうべき真の敵は,一体何であるのか!
 そしてもう一度,心に描いて下さい。我らが目指した理想の国家の姿を!」

 「我らは勝利したのではなかったのか?  
  なのに何故,未だに多くの兵士が命を落とさねばならぬのか?
  破壊された町並みの中に,死んでいった者達の思い出の中に,
  もう一度理想の國の姿を,心に描こうではありませんか!
  その果てにこそ,我らの真の勝利があるのです!」

  (冒頭・写真館の主人が東一家・上月一家に向かって記念写真を撮影する際に)

  えー上月先生、もう少し右へ・・・ハイ、そうです。それで、お嬢様の肩に
  手を載せられてみてはいかがでしょうか・・・・ああ、ハイ、ようございますね。
  ハイ、いきますよ!


東博士
  「本日は,このような栄誉ある亜細亜連邦保健省会議において,
   私の研究を発表させて頂けることを大変誇りに思っています」
  「さて,皆さんもご存じの通り,我が国家は現在破竹の勢いで
   ユーラシアに共栄圏を建設中であります。しかし,我々はこの勢い
   に甘んじることなく,さらなる発展を目指すことが必要であります。
   まず第一に考えねばならないことは国内の医療であります。
   放射能・産業廃棄物・化学戦争による病原菌,これらのもたらす
   公害病は,今や我が国民の60%にも及ぶ深刻な脅威なのであります。
   特に人体の突然変異の発生率に至っては,絶望的であり,
   もはやこれまでの医療では,治療が不可能なのであります」

 
  「ここに、1つの成果を発表させて頂きたい・・・その名は新造細胞!」
  「私の長年の研究の結果,ある少数部族の中に,この新造細胞とも
  呼べる特殊な細胞が存在することを発見しました」
  「それはどんな細胞にでも変身できる,
   人間の全細胞の源なのであります。
   あらゆる臓器はもちろん,皮膚・骨・神経・爪毛髪に至るまで,
   この細胞を培養し,操作することによって,我々が必要とする臓器を
  必要な時に,必要なだけ製造することが出来るのです,つまり,
  人間のスペアパーツを自由に産み出すことが出来るのです。
  しかも,移植による拒絶反応は全く起こさない・・・これこそ,我々が
  待ち望んでいた夢の科学技術なのです!」

 「たしかに,今はただの理論です。
 しかし,私に研究の施設と,予算を認めて頂けるのなら・・・
 これによって,全ての国民が救われるのです。
 あなた方の子供も・・・親も・・・そして妻も・・・!!」  

東邸の記念撮影時,鉄也に対して

  「お前は戦争がどんなものかを知らない」

研究所にて
 
東博士
  「鉄也のせいで,ルナにも随分辛い思いをさせてしまった・・・」
  「いや,もともと戦争に行ったのも,俺への反抗からだ・・・」
  「あいつは俺を軽蔑しているんだ・・・
  家族を顧みずに研究に没頭しながら・・・未だにミドリを救うことすら
  出来ない」


上月博士
  「男なら,父親を乗り越えようとするのは当たり前だろう」
  「でも,もうすぐなんだろ,おまえの新造細胞も・・・」
  「これは・・・よくもここまで造ったな・・・もう使えるのか?・・・
  戦場で傷ついても,これ(新造細胞による再生臓器・気管のこと)に
  取り替えればいいわけだ。
  防御スーツの開発なんかやっている俺は,職を失うことになるな・・・・」

東博士
  「まだだ・・・完成には程遠い・・・だが,もう時間がない・・・」

上月博士
  「ミドリさん,そんなに悪いのか?」

東博士
「(ミドリは)今ではもうほとんど目が見えない状態だ・・・
 だが仕事だけは続けている・・・」

ラストシーン直前で

  「ミドリを返しなさい…返せ〜〜!!!」
  「その大義の為なら、愛する人が死んでも構わないというのか・・・
  心から誰かを愛し、その責任を持つ人間ならば、
  誰もが私の意見に賛同してくれるはずだ」

  「ミドリと私の幸せを乱さないでくれ」
  「ミドリを返しなさい!返せ!」
  「お前は、人を愛することがどういうことか、知ってるか」 
  −銃声−
  「すぐに生き返る」




ミドリ

  「皆が共に生きる道を探すのです」
  「争いを、おさめなさい」
  「あなたにもきっと・・・・できるはずです」

  
  



上月博士(ルナの父)
  「鉄也君……君が……背負うべき運命は……あまりに残酷で……
  しかし……これにも何か……意味があるはずだ……
  絶対に……あるはずなんだ……君は、それを知るべきじゃないのか……?」


  「ルナ、すまなかったな……振り返るなぁ(絶命)」




東鉄也
 

  「ルナ・・・・戦争が終わったら結婚しよう」

  <ルナ応える 「いいよ〜!!」>

 汚染地帯でルナに向かって
   「逃げろ・・・・俺と一緒にいたらおまえまで巻き添えにしてしまう」
   おまえまで殺されてしまう
   「人間が人間でないものに何をするのか・・・・

   「俺はもう、人間じゃないんだよ!!」



第七管区で,老医師が虐殺する大亜細亜連邦の兵士をの一人を射殺した後で

  「俺はこのまま貴方に撃たれるべきなのかもしれません。
   今お聞きになったとおり,俺はこいつらの仲間でした」
  「貴方達から全てを奪ったものの一人です」


 (第七管区で,新造人間バラシンとの戦に臨んで)

 鉄也
 「一つだけ約束してくれ。
  もし,お前が勝っても,ここにいる人達は助けてくれ」

 バラシン
 「いいだろう・・・・ オレの名前はヴァラァスィィン!!」

 鉄也
 「俺の名は・・・・・・・・キャシャーン!!」



  (父に対して)
  「イ・ヤ・ダ!」
  「母さん、俺は哀しみを繰り返させない為に戦ってきたつもりだった。
   けどそれは所詮俺の自己満足でしかなかったのかな・・・」
  「彼が言うように。俺には誰が正しくて誰が間違っているかわからない」
  「憎しみを抱くことはできる、けど,それは相手も同じ気持ちのはずだ・・
  それを考えると動けなくなる・・・」
  
 
  「母さん。オレは結局争いを収めることなんてできやしなかったよ」
 
 ちなみに、ノベライズだと「母さん」でなく「ルナ」になっている。
  これで、かなりテーマが変わってくる…というか、ノベライズは
  映画の草稿みたいなものだったのかも知れない。

 
  「許してくれっ!!!」
  (ブライの家族を惨殺したのが自分だと気づいた後で)


  「わかったよ・・・・憎しみをここで終わらせよう」

  「もう悲しい思いはさせたくなかったのに・・・
  またこんな事になってしまった・・・・」
  「でも、もうさびしいと思うことはない・・・
   これからはずっと一緒だ・・・・
   二人でずっと一緒だ・・・・」



  「今、やっとわかったよ・・・僕らは生きているだけで何かを傷つけて
   しまっているということを・・・・ 」

  「生きることそのことが、何かを傷つけるということだったんだ・・・」

  「裁きを下す者よ、あなたは間違っている」
   ぼくらはただ、存在しているわけじゃない、共に夢見ることをできる
   力を持っているはずだ

  「
はじまりは小さなものであるかもしれない、不可能に思えるかも
   しれない、でも、ぼくらは,
   まずここからはじめるしかないんだ・・・
 

  「でもそれはけして難しいことじゃないんだ・・・・ 
  「希望、それが俺とルナの子供だ
・・・」





ルナ


  
「ありがとう、おじ様」
  「いってらっしゃい」
  「私を独りにしないで!!」
  「あなたは戦ったでしょう・・・・
   自分から望んで戦争に行ったじゃない・・・・」

 <鉄也の過去の言葉「國の為にしなくてはならないことが
 あるというだけです」を受けて>
 「あなたはちゃんとした人間じゃない・・・やさしい人間じゃない・・・」
 「私には、鉄也しかいないのよ・・・」



 「鉄也・・・・・・逃げて・・・・・・」
 「これは・・・本当の私じゃない・・・・・・・」

 「こんなこと・・・・本当は・・・したくないのに・・・・」
 (ルナが鉄也の正面から抱きつき、手を後ろに廻して
 スーツを左右に引き裂こうとして力を込め、同時に響く「バリッ」という
 音、そして鉄也の「うっ」という、激痛のうめき声)
 「憎しみを忘れさせたい。・・・
 「・・・次こそは、全てを捨ててやり直したいのに・・・」
 (ブライが主導でルナを突き動かすような部分あり)、




内藤
 東教授と初めて会った時の台詞。

  「我々はこんな風景を見るために戦争をしてきたんですかね・・・」

  「泥沼の五十年は余りにも長すぎた・・・・もはや這い上がる力も
   残されてはいない・・・」
  「いや、彼等は認めるわけにはいかんのです、なぜなら我が國に
  おいて、オリジナル・ヒューマンという言葉すら禁句なのですから¥


  「申し遅れました、私、日興ハイラルの内藤薫と申します」
  「軍部が動いているということです」
  「奥様、御病気だと・・・お聞きしていますが?」

  「夢を一緒に・・・・・・・・・実現してみませんか?」

  「コード206、206だぁぁ!早くしろぉっ!」

<研究所での三人のやりとり>

内藤
  「どこへ行かれるんです、東博士」


  「もう終わりだ」

内藤
  「それは私が決めることです。 その新造人間を使えば、
  研究はもっとはかどるじゃないですか。もうすぐですよ、ねぇ、
  この稲妻も研究して、新造細胞を、私達の夢を、実現させましょう!」

ルナ
  「何なの?……貴方達は何をしようとしてるの?」


内藤
  「お嬢さん、貴方のような温室育ちにはわからないかもしれません、でもね、
  私達下層階級に生まれた者は、こういう生き方でなきゃ、
  この世界で生きていけないんです!
  そうですよね、東博士! もう引き返せないんだぁっ!!」


  「総帥!私は・・・…なに、も・・・…知らなかっ…た・・・…
   こんな・・・…からくり・・・など・・・…
   信じて・・・下さい・・・…」

  「ここに・・・…ここに入って・・・…」
  「ここに……入りさえすれば……・・グフッ!!」





老医師
  
<第七管区・老医師と鉄也とのやりとり>
(診療所兼自宅でルナの瞳孔を診察して)
「やっぱり・・・公害病だ・・・・応急処置しか出来ないが・・・」
(中略)
「今度こそ,良い國であると良いがね。
 ところで,君たちはあんなところで何をしていたんだね。 
 あそこは汚染がひどくて,普通の人間はとてもじゃないが入っていかない。 よほど,何かから逃げる目的でもない限りね。名前はなんというんだね?」

「鉄也といいます」

「鉄也君か・・・私にも君と同じくらいの息子がいたんだがね・・・君も見ただろう,あの瓦礫の山を・・・かつてここで沢山の人が殺された・・・・・・
ここにはもう・・・何も残ってはいない・・・」

(診療所に乱入した若者二人の「よそ者を入れるな,スパイかもしれない」
 という旨の老医師への発言に対して)

「疑えということか・・・鉄也君,この國では昔からキャシャーンという護り神がいると信じられてきた。そのおかげでか,私たちは長い間,争いもなく仲良く暮らしてこられた。しかし,いつしから,それは許されなくなってしまった・・・最初は,隣国との些細な小競り合いだったんだが,曰(いわ)れのない暴力が怒りの心を産み,疑いが私たちの心を支配したんだ・・・」

「人を信じられなくなった私たちは,自己防衛という名の下に隣国を侵略した」
「たぶん,キャシャーンは,もう私たちの許(もと)を去ってしまったんだろう・・・ そして,敵国の侵略が始まった・・・」

 
 (鉄也の告白に対して)

  「この町を救えるか・・・」






ブライ
  「我々は生きている! 我々はまぎれもなく
   ここに生きている!

   しかし、人間はそれを認めようとはしなかった。
   そればかりか、目にもあまる残虐な手段を尽くして、
   われら同胞の命を排除した。

   あたかも裁きを下す者のごとく、
   あたかも彼らがその権利を有するかのごとくだ。

   命に優劣があろうか。
   生きるという切実なる思いに優劣などあろうか。
   ただひとつの生を謳歌する命の重みに優劣などあろうか。
   あるはずがない。

   しかし、人類は目に見えぬ天秤の上に我々を載せた。
   それが仮に彼らの権利であるというのならその逆もしかり!
   我々がその権利を有することも可能なのだ。

   我々はここに王国を築く 我らの命が命ずるまま、
   我らの意思の赴くままそして 我らの願いが導くがまま!
   ここに我らを、地を治むる新たな"新造人間"と称し、
  
   人間を……皆殺しにする!!」

 

  「何故生きている!!」

  




 「私は此処で生まれた、だから貴方を父と呼ぶべきかもしれない。
  しかし私の憎しみは、子供が親を愛すると同じように深い。
  その憎しみが私を蝕み滅ぼそうとも、
  私はその憎しみを開放することはできない。
  なぜなら私は、憎しみの中に産み落とされ、憎しみによって育てられた。
  つまり、憎しみとは人間なり!
  貴方にはもう一人息子がいた。
  ミドリという暖かい母との間に産まれた鉄也という息子が。
  しかしその鉄也が今日、本当の意味で生まれ変わる。
  私の弟として!」

  「私は鉄也という弟を得た・・」
  


  <臨終のアクボーンが差し伸ばした手を取るルナに対して>
  「ありがとう・・・・・・」
 
  「私にはまだ見えない。お前たちが見たという全てが・・・見えない」
  「それが生きている証なのか?生きるということなのか?」

 (鉄也をブライ城に連れてきた後で)

鉄也(母さんに何をした!の叫びと格闘の中で)

 「ミドリは眠っているだけだ・・・・彼女は夢見る楽園で・・・」
 「楽園?」
 「そうだ、争いのない、誰もが共存出来る世界・・・
  私が約束した世界のことだ・・・」
 「ただ待つだけでは生きることすら叶わぬのが人間の世界だ・・・
  違うか・・・」
 「ただ生きることだけを求めて、これまでどれだけ多くの人間が
  死んでいったのだ!」
 「愛する者との平穏な暮らしだけを求めて、一体どれだけの人間が
  死んでいったのだ!!」
 「生きるために戦うことが前提にある世界、それが今の人間の世界だ!」
 「私はその世界を破壊し、生きる為だけの国をつくる・・・・・・・楽園だ」
 
 (鉄也 「その為に、おまえと全く同じ願いを持つ人々が死んでいるんだ」
 に対して)

 「その内の誰か1人でも、我らの言葉に耳を傾けたものがあるのか!」
 「この城にたどり着くまでの間、一体誰が我らに手をさし延べたっ!・・・
 ただ、生きるという願いを誰が聞き入れたのだっ! 」
 「ミドリだけだ・・・ミドリただ1人だ・・・」

 (鉄也「お前が勝手に母さんを」の問いに対し)
 「違う!!ミドリが我々を救ってくれたのだ!!」
 
 (鉄也の「嘘をつけ・・・」に対して)
 「おまえは一体何の為に戦うのだ?
  我らを倒せばそれでおまえの戦いは終わるのか?」
  そこに、ただ、生きるたことの為のただ平穏な暮らしが
  約束されているというのか?
  おまえはそれで生きていけると思っているのか?
  人間でないものに生まれ変わったおまえにっ! 
  ・・・・・・甘い!!」

 「人間が人間である為に、人間が幸せに暮らせる世界は産まれん!
  それを人間の歴史や宗教が明らかにしているではないか!」

 「おまえにとって善とは何だ?悪とは何なのだ!!」
 「私と共に戦え・・・・私と共にこの世界を創りなおすのだ!」
 「私には、もうお前しか仲間がいない ・・・・・・忘れるな・・・
  お前は既に人間ではないのだ・・・・・・」
  
 
 ミドリ
  「あなた方は何をしたのですか?!」

  「私たちは何もしなかった(・・・ただ生きようとしただけだ・・・)」

  ミドリ
  「わかっています。でも、憎しみはまた・・憎しみを・・生み出すだけです
  それではあまりにも悲しくありませんか?」
  「あなたは人を憎む為に此の世に産まれてきたのではないはずです」
  「ここに来るまでに死んでいった人たちも、これ以上の憎しみは望んで
   はいないはずです」
  

 「あなたはなぜそんなに人に優しくできるのです!!」
 
 (ミドリ)「あなたにも・・・・きっとできるはずです」

 「ミドリ・・・許せ・・・」

 

 上條中佐の発言に対して
 「黙れ!我々がけがわらしい人間のわけがない!!」 
 炎の中で 
 「見えぬ!私には見えぬぞ〜〜!!!」






上條中佐 (ミキオ・息子)
  「あなたがたはいつまでたっても勝手だ・・・自分のばかり考えている」
  「自分のことばかり考えている“糞ジジイ”と言ったのですよ」
  (お付きの爺やの「将軍の息子だからと言って,そのような物言い
   許しませんぞ!」に対して)

  「あなた方には,新造人間という目の前の敵が見えないのですか?
  この状況にも拘わらず,自分の延命にしか興味を持てない者が,
  この國を支配しているなど・・・・私は許せませんな! 」

  「もちろん!」(老将軍の一人を一刀両断)
 
  「この時より,大亜細亜連邦を私の指揮下に置く。
  悪いが,脳死した老人達が世の中を支配する時代は終わったのだ」
  
  (研究所で)

  上条中佐、飛んできた蝶を培養槽の液体の中へ
  軽くもみつぶすかのように落とす、死んだはずの蝶は
  水溶液の蒸気に当たり、水中に落下する前に
  復活して、何事もなかったかのように飛び回る
 
  「茶番だ・・・」
  「どういうことか説明してもらいましょうか」
  「生命というものがたった一つでないのなら、
   我々は何の為に必死になって生きているのですか!!」

  「貴方には最後まで付き合って貰いますよ」
  
 (ルナの「もうやめて・・・もう十分でしょう・・・貴方からみれば
 彼等は新造人間という存在なのかもしれない、でも、
 心は人間なんです・・・」に対して)



 
これ以降は
 あまりに本映画の各核心に関わるセリフですので、名言とはいえ
 青文字反転しています。
 どうしても読みたい方はどうぞ!

 「一つだけおまえに教えておこう、
お前はその娘が言うとおり、
  ただの人間だったんだよ。
 「第七管区、我が軍が従事した掃討作戦において皆殺しに
  した反乱部族の一人だ!」
 「残念ながら、お前の生みの親の東博士は、新造細胞を造り出す
 理論こそ構築していたが、研究には成功していなかった。
 分かっていたことは、オリジナルヒューマンの存在、そう、私たち
 全ての人間の始まりであるといわれる太古の人種、オリジナル・
 ヒューマン、それが、認めたくはなくがお前達第七管区の連中だと
 いうことが調査の結果、明らかになった。」
 
 「そこであの内藤が、お前らの捕虜の死体を実験用に提供し始めた」

 「それを基に新造細胞が、造られるはずだった。だがいっこうに完成
 しない、そこで考えられたのが、国家事業として実験体を確保する
 ということだった」

 「つまりお前らは産業の為、そして私の父の延命の為にバラバラにされた
 普通の人間だったんだ」

 「なんと笑えない話だよ。延命というくだらない目的の為に我が國は
  狂い始めた。お前等の語る大義名分にも意味がない」

 「悲しい話だが憎むために生まれ変わっただけだ
.・・・人間を憎む
 為だけに・・・自分が人間であることを知らずに!」

 「お前等のような下等動物が、我々の先祖であるということこそ、
 けがわらしい!! 」 

 「お前等民族の創り出した結果に、この手で落とし前をつけさせてもらう!!」
    
 




  




上條将軍(又一郎・父)
 「ミキオ〜〜!!!…満足したか?」
 

「私の、新、造、細、胞は…ま、だ、か?」

内藤に向かって

「私の新造細胞はもう完成したのかね?」

しばし間を置いたあとに再び内藤に

「それとも、そんなものは、初めから此の世には・・・なかったのか・・・」




 「ミキオ・・・私がお前に電話しているということが、どういうことか
  理解できるな・・・・」

 上條中佐
 「また貴方が汚い手を使ったとういうことでしょう」

 「お前のクーデターは終わりだ。今國民に報道されている。
  新造人間はお前が造ったということにしておいた。
  その、東とかいう奴と一緒にな・・・・」
 「もう・・・・お前の帰るところは・・・ない(感情が高ぶった声で)」
 

 上條中佐
 「帰ってくるつもりはありませんよ、貴方のような哀しい父親の許には!」



 父将軍、誰もいない宮殿で受話器を置く
 「ああ・・・・」       


 (現場の砲兵からの無線「しかし中には上條総帥が・・・」に対して)
 「構わん!!撃て!!」

 「幹夫、私は、私のやり方で國を治めてきた・・・」 




サグレー姐
  「もってこいかと」
  「そうか・・・・それでいいのか・・・・」




バラシン
  
  「逃げるのか!!」
  「オレの名前はヴァラァッスィン!!」
  「いいよ・・・許すよ」
  「だって…もう痛くないんだろ?」



アクボーン
  「アゥアゥァ〜〜〜」



第七管区の兵士


 (鉄也「やめろおぉぉ!!何故この人達を攻撃する?に対して)

 「ここから逃げ出しだおまえに何を!」(脱走兵と思ったらしい)


(鉄也「ここはもう終わったはずだろ!」に対して

「まだだ!ここにはテロリスト達がゴロゴロしているじゃねえか!」



(鉄也「この人達のどこがテロリストなんだ!」に対して

「知らねぇ〜よ!兵隊は命令に従うだけだ!」